« 2005年12月 | メイン | 2006年02月 »
2006年01月18日
Livedoor問題:東証の責任は重大
Livedoor問題で東証の取引がストップしましたが、東証は責任をすべてLivedoorになすりつけています。
Livedoorが粉飾決算をしたのなら上場廃止を含めた制裁が行われるのは当然です。しかしそれと東証のシステムが能力不足で停止せざるをえなかった問題は全く別物です。
今回の事件が史上空前の規模のものならともかく、たかが一会社のスキャンダルです。それによって膨らんだ取引を吸収できないというのは東証のシステムの能力不足=証券市場への責任を果たしていなかったことにほかなりません。米国ではLivedoorどころではない大スキャンダルが発生して証券市場が大混乱に陥いったことがありますが、だからといって処理能力の問題でNYSE(ニューヨーク証券取引市場)の取引が停止するようなことは有りませんでした。
国内では「Livedoorが悪かった」で通すつもりなのでしょうが海外では「一企業のスキャンダルで東証のシステムが停止された」と受け止められるでしょう。それはとりもなおさず日本の証券市場が発展途上国並みの信頼性の低いものだという評価になり、日本経済への信頼度低下を加速させます。
規模の読みを誤った東証の責任はきわめて重大です。Livedoorが属している(ことになっている)「IT産業」では急発展する規模の拡大をどのように読むかが重要です。たとえばプロバイダが顧客数の伸びを読み誤って設備投資が遅れればサービスの質が低下して客が逃げてしまいます。
常に想定した規模を上回る設備投資を行わなければ生き残れないのです。
東証は、機関投資家向けの売り上げ低下を個人投資家向けの事業拡大で補っています。それでいながら、必要なシステムへの投資をケチって問題を起こし続ける東証は淘汰されるべきでしょう。
P.S. 私はLivedoorは嫌いです。あそこはマネーゲーム会社でIT企業ではありません、話題になった会社を売り買いしているだけで、新しいものは何も生み出していません。
投稿者 tickets : 23:28 | コメント (2)
2006年01月10日
やっぱり演歌は苦手?
紅白の影響で美空ひばりの歌に興味を持ちました。
そんなおり書店で「美空ひばり こころの歌」というCD付きマガジンの創刊号を見つけました。ご存じディアゴスティーニの出版で初回特典で780円、「川の流れのように」も入っているので迷わず購入しました。
さっそくカーオーディオで聴いてみると、なにか違う感じでした。
帰宅して聴いてみてもやはり違和感があります。
自己分析してみるとコブシを効かせているところが、しっくりきません。朗々と歌い上げていて聞き惚れているのに、途中で小技をきかせるので感動がとぎれてしまいます。
演歌好きの人はそこが良いのでしょうが私にはちょっと・・・というわけで美空ひばり全集購入はしません (^_^;
投稿者 tickets : 23:50 | コメント (0)
2006年01月03日
紅白楽しみました
紅白がここ数年では一番普通で、一番面白かったように思います。
みのもんたがコテコテ司会をやるのかと嫌な予感がしていましたが、アドリブを始めるとNHKアナがそれを遮って進行するかけあいが何度も見られたのが拾いものでした。
NHK制覇の野望に燃えるみのもんたとそれを阻止しようとするNHKアナとの闘いだったのか、あるいは単に時間が押すのをきらったプロデューサの指示なのか、いずれにしてもいいものを見せてもらいました。
そしてトリの天童よしみの歌を聞いて、少しばかり心を動かされました。
演歌は情念を押し売りするので好きになれず、テレサテン(すばらしいです)しか聴かない私ですが、美空ひばりのCDを聴いてみようと思います。
一方で楽しみにしていた「隠し芸大会」はさんざんなできでがっかりしました。
最後の方しか見なかったのですが、どれも練習に時間をかけていない、やっつけ仕事の学芸会でした。特にひどかったのがトリの堺正章のボードビリアンごっこ。山高帽を使ったハットジャグリングがあまりに下手なので、その後で見事なジャグリングを見せるお約束の展開かと思ったらそのまま次に進行してしまいました、唖然。その後も下手くそな独りよがりの芸の羅列で見ていられませんでした。
芸人の拘束時間を削って制作費を安くあげたのでしょうか?