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2007年12月31日
【Windows Home server】2:使用システムの構成
Windows Home Server(WHS) を使い始めましたが、期待以上の出来で楽しんでいます。
システム構成
ベースのPCはバックアップシステムとして使用していたものを若干強化して次の仕様になりました。
CPU: Celeron 2.8GHz (478ピン)
RAM: 1GB
LAN: 1000BaseT
HDD: 1.5TB(SATA 500GB×3)
Graphics: チップセット搭載
RAMは2GBにしたかったのですが、現在安くなっているDDR2ではなくDDRタイプなので15,000円以上かかるのであきらめました。この価格なら将来を考えてマザーボードやCPUまで交換した方が安上がりです。
RAMは普段は半分ほどしか使用していないのですが負荷の大きな処理をしているときはほぼフルに使用してしまい余裕がありません。
HDDは3台以上で構成することが安全との情報を得てこのようになりました。使用したマザーボードにはSATAポートが二つしかないため3台目の接続には玄人志向のSATA拡張カードを使用しました。
現在6台のクライアントPC(XPが5台、Vistaが1台)をバックアップして500GB程度が使用されていて1TB程度が空いています。共有データ領域には巨大なファイルは入れていませんがDuplicateしています。
PCによっては毎日バックアップしていますが、差分バックアップの威力でほとんど容量は増えていません。
LANはバックアップを迅速に行うために1000BaseTを強く推奨されています。マザーボードのLANは100BaseTXなので手元にあった拡張カードを使用しました。Realtekのチップが使用されていますがWHSはドライバを持っていなかったので別途インストールしました。
サーバはできるだけパーツを減らして信頼性を高め、あわせて発熱を減らしたいところですが昔のマザーボードを使ったために拡張カードを2枚入れなければなりませんでした。
その代わりと言うわけではないのですがグラフィックスはチップセット内蔵のものを使用しました。サーバの画面というのはほとんど使うことがないので十分すぎるほどです。
インストール
インストールは拍子抜けするほど簡単でした。
Windows Server2003 ではインストールに先立って設計しておかなければなりませんが、同じコアを使っていても設定の多くがプリセットされているので、ほとんどデフォルトのままで進行します。
サーバなのでセキュリティには一層気を使いますが適当なソフトウェアを探すのは大変です。クライアントPC用のセキュリティソフトは使えませんし、Server 2003用のものは高価です。幸い Avast! がWHS専用のセキュリティソフトを提供しているので使用しました。クライアントPC用は個人使用なら無償ですが、WHS用は年間約$40がかかります、ちょっと高いですね。クライアントPCにAvast!がインストールされているとアップデイトの状態やライセンス期間などを集中管理できるのはメリットです。
ユーザーアカウントを作成した上でクライアントPCにConnectorソフトをインストールします。
Connectorソフトはサーバと接続しないとインストールすることができません。幸いWHS、クライアントPCの両方にファイアウォールを設置した状態でも接続することができたのでこの作業も簡単に終わりました。
使用を開始してしばらくしてOSの再インストールを行いました。
OS自体の設定は消去されてしまいましたが、クライアントPCのバックアップ及び共有フォルダのデータは残るのでそれほど影響はありませんでした。
アプリケーションソフトのインストール
Microsoftから無償で提供されているグループウェアのSharePoint3.5をインストールしました。Outlookの簡易版のようなものでOutlookとの同期もできるようです。
.NetFrameworkをインストールしたりと手間はかかりますが、日本語版なら日本語が何の問題なく使用できます。
詳細は別途報告します。
他にもインストール可能なアプリケーションはいろいろありますが、信頼性第一の方針なので必要最小限のものしか入れない予定です。
Windows Server 2003 は安定したサーバOSですから、その枯れたテクノロジーの上に構築されたWHSも同様に安定性が期待できます。
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2007年12月09日
【SONY】「最薄部」という表現にはうんざり
SONYがよく使う表現に「最薄部」というものがありますが、私はこの言葉が大嫌いです。
使い始めたのは初代VAIOノートだったと記憶しています。最近では有機ELテレビで使っていますが、考えれば考えるほど意味不明な言葉です。文字通りに最も薄い部分ということならば100万トンタンカーでもA4コピー紙でも「最薄部」の厚さは「0」でしかありません。
そこまでひねくれなくても、例えばシート状の物体のへこんだ部分の厚さとしかとれませんが、それではノートPCのコンパクトさの表現としては不適切です。
ノートPCなどの厚さを表現するには「厚さXXmm、ただし突起部を除く」というのが一般的でカタログもこのように書かれていました。この表現もあいまいとはいえ「主要部分の最も厚いところがXXmmでヒンジ部などはもう少し出っ張っているんだな」と理解していました。これなら実際に使用する際の大きさの目安になります。
ところが「最薄部」という表現からはいったいどこの厚さなのか見当がつきません。文字通りにとらえることができないのですから、あれこれ考えるのですがやはりわかりません。
話はそれますが初代VAIOノートに関してもう一つSONYが発明した表現に「B5サイズで最も薄いPC」という宣伝文句がありました、この嘘がわかりますか?
実はVAIOノートに先立って販売されていたSHARPのMURAMASAはVAIOノートより大きなA4サイズでありながら更に薄かったのです。
常識ではこのような場合VAIOノートに「最も薄いPC」という表現は使用できません。にもかかわらず「MURAMASAはA4、VAIOノートはB5だから比較対象にはならない」という論理(?)で使用した「最薄部」という表現を私は嘘だと感じました。
SONYはレベルの低い造語や人の尻馬に乗るのが大好きなようです、思いつくだけでも次のようなものがありました。
【ファースト・ワン・マイル】
ネットワークサービスで顧客に最も近い部分をラスト・ワン・マイルとよびます。SONYはこれを「大事なお客様だからラストではなくファーストだ」としてこのように言い換えました。しかしラストという表現は回線を敷設していく順番で最後という意味です。SONYは回線をエンドユーザーのところから引きはじめるのでしょうか?
【So-net】
SONYのネットワークだからSo-netというのは素直なネーミングでしょう。問題は既に米国でSONETという名称が使用されておりネットワーク業界では広く知られていたことです。しかしSONYはこの名称を使い続けています。同じ業界内で酷似した名称を使うセンスは私にはわかりません。
【NEWS】
SONYのUNIXワークステーションの名称です。ウィスキーの登録商標だったためにそのメーカーと交渉してそのロゴまで使用しました。プライドが無いのでしょうか?
ところで有機ELディスプレイXEL-1ではもっと危ないところに踏み込んでしまったようです。
サイトでは 薄型 最薄部約3mmでテレビの新しい形を提案 とあります。これはディスプレイ部分を示していると思いますが、3mmなのは上半分だけで下半分はずっと厚くなっています。更にアーム取り付け部はmm単位ではなくcm単位の厚みのブロックになっています。
これを3mmと言うのなら「SONYの技術がついに実現最薄部0mm!!!」とでもした方が良かったのではないのでしょうか。