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2007年12月09日

【SONY】「最薄部」という表現にはうんざり

SONYがよく使う表現に「最薄部」というものがありますが、私はこの言葉が大嫌いです。

使い始めたのは初代VAIOノートだったと記憶しています。最近では有機ELテレビで使っていますが、考えれば考えるほど意味不明な言葉です。文字通りに最も薄い部分ということならば100万トンタンカーでもA4コピー紙でも「最薄部」の厚さは「0」でしかありません。
そこまでひねくれなくても、例えばシート状の物体のへこんだ部分の厚さとしかとれませんが、それではノートPCのコンパクトさの表現としては不適切です。

ノートPCなどの厚さを表現するには「厚さXXmm、ただし突起部を除く」というのが一般的でカタログもこのように書かれていました。この表現もあいまいとはいえ「主要部分の最も厚いところがXXmmでヒンジ部などはもう少し出っ張っているんだな」と理解していました。これなら実際に使用する際の大きさの目安になります。

ところが「最薄部」という表現からはいったいどこの厚さなのか見当がつきません。文字通りにとらえることができないのですから、あれこれ考えるのですがやはりわかりません。

話はそれますが初代VAIOノートに関してもう一つSONYが発明した表現に「B5サイズで最も薄いPC」という宣伝文句がありました、この嘘がわかりますか?
実はVAIOノートに先立って販売されていたSHARPのMURAMASAはVAIOノートより大きなA4サイズでありながら更に薄かったのです。
常識ではこのような場合VAIOノートに「最も薄いPC」という表現は使用できません。にもかかわらず「MURAMASAはA4、VAIOノートはB5だから比較対象にはならない」という論理(?)で使用した「最薄部」という表現を私は嘘だと感じました。

SONYはレベルの低い造語や人の尻馬に乗るのが大好きなようです、思いつくだけでも次のようなものがありました。

【ファースト・ワン・マイル】
ネットワークサービスで顧客に最も近い部分をラスト・ワン・マイルとよびます。SONYはこれを「大事なお客様だからラストではなくファーストだ」としてこのように言い換えました。しかしラストという表現は回線を敷設していく順番で最後という意味です。SONYは回線をエンドユーザーのところから引きはじめるのでしょうか?
【So-net】
SONYのネットワークだからSo-netというのは素直なネーミングでしょう。問題は既に米国でSONETという名称が使用されておりネットワーク業界では広く知られていたことです。しかしSONYはこの名称を使い続けています。同じ業界内で酷似した名称を使うセンスは私にはわかりません。
【NEWS】
SONYのUNIXワークステーションの名称です。ウィスキーの登録商標だったためにそのメーカーと交渉してそのロゴまで使用しました。プライドが無いのでしょうか?

ところで有機ELディスプレイXEL-1ではもっと危ないところに踏み込んでしまったようです。
サイトでは 薄型 最薄部約3mmでテレビの新しい形を提案 とあります。これはディスプレイ部分を示していると思いますが、3mmなのは上半分だけで下半分はずっと厚くなっています。更にアーム取り付け部はmm単位ではなくcm単位の厚みのブロックになっています。

これを3mmと言うのなら「SONYの技術がついに実現最薄部0mm!!!」とでもした方が良かったのではないのでしょうか。

投稿者 tickets : 2007年12月09日 00:28

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