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2009年04月24日

神奈川県警のポスターが面白い

駅前で見る神奈川県警の募集ポスターに時々面白いものがあります。

記憶に残ったのがワイルドセブンの飛葉が白バイに乗っているポスターでした。スーパーコップを描いた人気漫画ですがずいぶん昔の作品だったという点だけでなく、作中には悪徳警察幹部もよく登場して警察内のルールにしばられない主人公達に成敗されるという、ある意味反警察的な香りを持っていただけに驚かされました。こんな作品を登場させるとは神奈川県警も粋なところがあると感心させられました。

一方、見た瞬間にぎょっとさせられたポスターもあります。でかでかと JUSTICE と書かれた募集ポスターです。制作した方ととしては「正義」のつもりで使ったのかもしれませんが、英語で JUSTICE といえば法の面では裁判を意味します。警察などは LAW ENFORCEMENT つまり「法執行機関」と表現され、明確に区別されています。
これは日本でも同様で警察は国会で定められた法律に基づき違法行為(と思われるもの)を摘発し被疑者を(必要であれば)逮捕し送検します。これが法執行機関と呼ばれるゆえんです。被疑者が違法行為を行ったかどうかの最終的な判断は裁判でくだされ、有罪の判決が確定した時点ではじめて被疑者が犯人となります。
つまり警察が自らを JUSTICE と呼ぶことは裁判をまたずに被疑者を犯人とすることで、法に定められたステップを大きく踏み外すことになります。

もっとも法の編み目をくぐり抜けて悪事をはたらく人間を超法規的に裁くのがワイルドセブンですから、「俺が正義だ」という意味で一貫しているのかもしれません。それにしては共産党幹部宅盗聴事件のような不明朗な展開を見ると、こんなときこそ飛葉ちゃんがいてくれたらとの感を強くします・・・

投稿者 tickets : 2009年04月24日 08:28

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