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2009年04月25日

LED電球

LED電球に興味があり、いろいろ試しています。

試していると言ってもPanasonicや東芝製のものは非常に高価なので手が出ません。そのため秋葉でジャンク同然に安く売られているものを何種類か買って遊んでいます。

「あきばおー」でも安価なものを売っていますが、作りが雑で不安が残ります。LEDの点灯には数ボルトの直流(もしくは脈流)が必要なので交流100Vから点灯するためにはかなり電圧を落とさなければなりません。LEDが多数使用されている場合はおそらく直列にして点灯電圧を高くして電源部の負担を減らしているとは思いますが、それにしても電球の口金部分に詰め込むのはかなりつらそうです。比較的高圧がかかる部品を高密度に実装するのですから、いい加減な工程で組み上げると火を噴きそうな不安があります。

最初は知る人ぞ知る杉本ガレージでスポットライト型1Wのものを300円で購入しました。これは日本ブランドできれいにパッケージされたものでどうやら日本製のようです。同じ1WでもLEDが1個のものと数個入っているものとありました。LEDが1個のものは白熱電球用の調光器で減光していくと途中でぱっと消えてしまいましたがLEDが複数のものはスムーズとはいえないものの段階的に減光できました。価格も安かったのですが問題は白色のものがなく赤や緑だったことです。廊下のダウンライトに入れたのですが家族の評判がとても悪く取り外しました、赤と緑に照らされた廊下は家庭には向きません。

次は見るからに中國製造のLEDがたくさん付いたものを500〜800円で購入しました。これらもダウンライト向けのスポットライトで調光はうまくできませんでした。さらに最大光度にしていてもちらつきが出るのは問題でした。色は色温度の高そうな青白色であまり照明には向いていませんでした。これらも消費電力は公称1〜1.5Wです。

先日購入したのは秋月電子通商で見つけたMass'yというものでキシムラインダストリーという会社で製造されたものです。オレンジ色(電球色に近い)ものを650円で購入しました。LEDは日亜化学工業製で全体はセラミックとアルミダイキャストを挽いた物で作られており、セラミック真空管のような豪勢な作りです。これが650円とは信じられなかったのですがネットの情報では製造終了品の処分価格のようです。
明るさは40Wの白熱電球より少し暗い感じですが、その割には消費電力は6WとLEDとしては大きく、電球型蛍光灯とあまり変わりません。光の拡散具合は60度ほどでダウンライトにちょうど良いくらいです。色もかなり電球に近いので家庭用として違和感がありません。残念ながら調光器との相性は悪くほとんど減光できません。
廊下にはちょうど良いのですがトイレに使用すると薄暗い感じです。蛍光灯は点滅で大きく寿命が縮まり、白熱電球は点灯時のラッシュカレントでフィラメントが断線することから頻繁に点滅させるトイレにLEDは最適なのですが残念です。

LEDの進歩は驚くほど早く自動車のヘッドライトに使用できるほどの高出力のものまで実用化されています。ただ冒頭に書いたようにPanasonicや東芝製のものは1万円以上するものが多いので低価格化も急いでほしいところです。LED自体は半導体ですし、電源部分も大量に生産されているスイッチングレギュレータとほとんど同じ物なので、いずれも量産効果は高く期待しています。


投稿者 tickets : 2009年04月25日 19:52

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