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2005年11月05日
プリント基板の製作
同軸デジタル→光デジタル変換器のプリント基板を起こしました。
先回は1台だけなのでユニバーサル基板を使ったワンオフの製作でした。その後他の方にも実装することになり、また私も手元に1台欲しいのでプリント基板を作成しました。
サンハヤトの感光基板を使っての自作です。以前は少量の基板を格安で作ってくれる大越電機という会社があったのですが、残念なことに今はやっていないようです。
パターンはフリーウェアのPCBEを使用させてもらいました。最小限の機能しかないため手書き感覚で使うにはかえって楽です。
ここから先はサンハヤト製品のオンパレードです。
できあがったパターンをサンハヤトの専用用紙に印刷して感光基板にのせ、やはりサンハヤトの焼き付け用クランプにはさんで露光しました。ホビー用、少量の試作はサンハヤト製品ですべてまかなえます。
露光には秋葉で買ってきた10Wのケミカルランプという蛍光灯を使っています。5cmほどの距離から10分間露光しました。最近の感光基板は質が良いので露光時間は適当でも大丈夫です。
ここから先の現像、エッチング、仕上げのフラックスは、またサンハヤトのお世話になりました。
ドリルで穴を開けていると毎日のように電子工作をしていた高校の頃を思い出しました。
パターンは生基板に油性サインペンで手書きし、塩化第二鉄の試薬を買ってエッチング液を作っていました。何度も使って底に赤さびのようなものが沈殿しても暖めてしつこく使いましたが、最後には洗面所で大量の水と一緒に流していました、廃棄物処理法の適用など考えられもしなかった大昔のことです。
勉強もせず、時には一日食事もしないで没頭していましたが、そこで培った感覚と知識はなぜかコンピュータの世界でも役立ちました。今ではプリント基板など数年に一回しか作りませんが、始めると夢中になってしまうのは変わっていません。
基板作成までは手間がかかりますが、できあがってしまうとあとは簡単です。長いブランクのせいで勘が戻らず、部品配置が美しくないなどの不満もありますが無事動作しました。
サイトには製作の詳細とパターン図を掲載する予定です。
投稿者 tickets : 2005年11月05日 09:13