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2005年10月10日

オーディオと電源ケーブル

JBLがらみでオーディオ関連のサイトをよく見るようになりました。

以前から小耳にはさんではいたのですが、電源ケーブル評論がすごいことになっているのには驚きました。
それによると電源コンセントのブランドや、そのカバー、さらにはカバーを留めるネジまでブランドにより「驚くほどの違い」があるそうです。某サイトによればブレーカを交換したら「高域のエネルギーや表現が向上」したそうです。さらにはブレーカを固定するネジを交換したら音が良くなったそうですが、なんとそのブレーカはオーディオ機器に電源を供給している物ではなく、その隣に付いているブレーカなのだそうです。

やれやれ

電源の質が良くなければオーディオ機器に悪影響が出る可能性はわかりますが、壁コンセントの蓋のネジ一本で変わる音がわかるほどの耳なんて信じられません。もし本気でそう考えているのなら壁コンセントから機器までのケーブルなどより柱上トランスから壁コンセントまでの配線の方がはるかに長いのですから、そちらを先に貼り直すべきでしょう。
ところがこの点にはうまい(?)言い訳が用意されていて「機器に近い物ほど影響が大きい」のだそうです。さらにはその理由として「振動を抑えて音をよくする」ということらしいです。

フォー

オーディオ(に限りませんが)では時々このようなトンデモ理論がはやります、というよりも常に何かトンデモ理論が流れています。
実はこのような理論が正しいか確かめるのは簡単で二重盲検法で比較試聴すればよいのです。つまり試聴者もテスト実施者も今どの機器(ケーブル)が使用されているか知らされずに試聴してどの音が良いか評価してその結果をみればよいのです。
この種のテストはごく一部で行われていますが、もっとも面白い結果は同じ機器で出している場合でも多くの人が音の違いを感じていることです。

読者の関心が高いこのテストをどのオーディオ誌も行わないのは、実施して嘘がばれてしまうとそれ以降オーディオ誌が売れなくなってしまうからでしょう。

話を電源に戻すと、ACをいったん直流にしてバッテリーに充電し、同時にバッテリーからインバータでACにする装置があります、要するに常時稼働型のUPSです。以前米国から輸入したことがありますが、ごく小規模のサーバ群(20台程度)を24時間駆動できるものが数百万円でした。
出力はかなりきれいな正弦波になっていましたし、負荷変動に対して1〜2波(16〜40msec)以下の遅延で追従しますからオーディオ電源としても十分でしょう。
価格の中でバッテリーが占める割合が大きいので電源波形の整形とインピーダンス低減が目的なら単品輸入でも100万円かからないでしょう。

これって商売になるかもしれませんね。

インバータに使用する半導体はモトローラに入れ替えると音が柔らかくなるとか、バッテリーはどこそこのメーカーが良いとか、コンセントを入れ替える(!)など付加価値でアフターマーケットでも稼げますね(笑)

投稿者 tickets : 2005年10月10日 13:55

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