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2005年10月02日

ATENZAに「工具と端子」のページ新設

「DC端子増設」にからんで端子の種類と工具の使い方のページを新設しました。

「圧着端子」についての誤解も多いようなのでその説明も加えました。

カー用品店で売られているギボシや平型端子はほとんどの場合圧着端子ではありません。かしめるだけの端子なので外気による表面の酸化に弱く、かしめ方が弱いと抜けてしまうおそれすらあります。かしめ端子を使った人が「圧着端子は信頼できない」と誤解するのはこのためです。
本来の圧着端子は半田付けよりも接触不良が少ない非常に優れた方式です。

私は今までかしめ端子を使う場合は線と端子を半田付けした後でラジオペンチを使ってツメを曲げて配線を固定して来ました。
今回はじめて電工ペンチで正しいかしめをしましたが、配線の物理的な固定は(正しく行えば)及第点と思います、ラジオペンチより楽ですし。
ただ外気による接触面の酸化についてはやはり無防備なので半田付けと併用するのがよさそうです。

本当の圧着端子は端子と配線を高い圧力で圧着して接触部分の一部を合金にしてしまいます。ここには外気が入ることができないので酸化のおそれはありません。物理的な強度も十分なものが得られます。

圧着工具がとんでもない安物でなければ、握っていって定められたところまで閉じなければ開かないようにロック機構がついています。このメカニズムにより自動的に正しい圧力が加えられて圧着不良が防がれます。この点から電工ペンチなどにおまけでついている圧着機能は使うべきではありません。

このようにして圧着端子は簡単に高信頼の接続ができるのですが、ギボシや平型の端子は入手が難しいのが難点です。エーモンのサイトを見ても穴あき端子と、線を付き合わせて接続するものしか掲載されていませんでした。
また端子と配線が正しい組み合わせでないと(細い線を使ったりすると)十分な圧着が行われないので接触不良の原因となります。

投稿者 tickets : 2005年10月02日 09:31

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