OBD-IIとは?
CANとは?
使用される端末
プロトコルコンバータ(アダプタ)
OBD-II は排ガス規制に伴い自動車の状態を簡単にチェックできるように定められた規格です。米国では EPA (Environment Protection Agency /政府の環境保護機関)により1996年以降販売された車は全て OBD-II が搭載されています。
技術的に見ると OBD-II は車内ネットワークを構成する規格で、専用のコネクタにPCや専用機を接続して各種の情報(エンジン回転数、速度、各部の温度など)を表示したり、車載コンピュータの設定を変更したりするものです。このためのシステムはスキャンツールとも呼ばれます。
OBD-II を改良したものが CAN (Control Area Network)で、より多くの情報を高速に収集できるようになっています。2007年以降に米国で販売される自動車にはCANを搭載することが義務付けられます。 2004年末時点で CAN 搭載車はまだ少数派のようですが、Mazda6 には既に CAN が搭載されており ATENZA も同様に全年式の全車種に搭載されているようです。
業務用の専用機(非常に高価)は別にして、アダプタ(プロトコルコンバータ)にWindowsPC や Palm、ポケットPC(WindowsCE)などの端末を接続して使用します。シリアル(RS232C) 接続が主流で、最近のPCで主流になっているUSBに対応したアダプタはほとんどありません。
Palmはシリアルポートを持っていて、安価で電池も長持ちするため好んで使用されますが画面は小さくなります。
ポケットPCに対応しているものもありますが Palm ほどではありません、これも安価で電池も長持ちしますが画面は小さくなります。
WindowsPC は画面が大きいので多くの測定値を同時に表示したり、ハードディスクに長時間記録することができます。チューンアップなどでデータ取りしながら調整する時には 最適でしょう。
CANコネクタに出ている信号はそのままではPC等に接続できないので、プロトコルコンバータと呼ばれるアダプタを介してシリアル(RS-232C)や USB といった Palm や PC に接続できる信号に変換されます。