« ポータブルDVD:SDーP50DTにBluetoothを内蔵する | メイン | SD-P50DT:外付けでもBluetoothは便利 »

2007年06月03日

プリンタとインクのビジネスモデル

Canonのインクジェットプリンタの調子が悪くなり買い替えました。

インクの出がおかしくなったので詰め替えインクの使用が原因かもしれません、そうだとしてもインク代の差額でプリンタ代金の15,000円は十分に元を取っています。

ところで今回プリンタの機種選定をしているときに気がついたことがあります。従来メインストリームだった10,000〜30,000円の専用プリンタが激減して、20,000円以上の多機能機種ばかりになっていました。

不思議なのは多機能機はメモリーカード対応+カラー液晶モニターで写真プリントを強調しているのにインクの色数が減っています。安価な専用機が4〜7色なのに多機能機は4〜5色がほとんどのようです。
「色数が増えていっそうきれいな写真プリントが実現」というおなじみのキャッチフレーズは過去のものになりました。

これはプリンタメーカーが詰め替えカートリッジ訴訟の関係でビジネスモデルの変更を余儀なくされているためのようです。従来は本体では利益が出なくてもインクで利益を上げていました。1,000円ほどで販売されているカートリッジはプラスティック筐体+インク+ICで構成されていますが、どれもコストはxx円程度と思われますから、利益率の高さは桁違いです。
新しいプリンタが出るたびにインクの数が増えてきたのもうなずけます。3色からはじまって今は普通に販売されているものでも8色まであるようです。

しかしインクの独占が終わって利益率が下がるとなるとその分を本体でカバーする必要が生じます。そのため「多機能で高価」なプリンタにシフトし、一方でインクは色数を減らして在庫リスクを下げているのでしょう。

話は戻って今回購入した iP4300 ではインクを詰め替えた場合(いったん使い終わったカートリッジ)は使用できないプロテクションがかかっていました。これを回避するにはインク残量の測定機能を無効にしなければならず、かなり不便になります。前のプリンタと同じカートリッジを使っているのにプリンタ側の処理が変っています。

こうなるとカラーレーザープリンタへの移行時期かなと思うのですが、写真プリントの色再現は満足できるレベルではないので悩ましいところです。

投稿者 tickets : 2007年06月03日 07:23

コメント

コメントしてください




保存しますか?