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2006年10月30日
MNPソフトバンク騒動
「メイルも通話も0円!月2,880円!」のショッキングなアナウンスで話題を独占したソフトバンクモバイルですが、実体が明らかになってくると決して安くはないようです。
「今までの携帯料金のわかりにくさを排除した」との孫社長の言葉と違い、とてもわかりにくい料金体系なのですが情報をまとめてみると大体以下のようです。
月2,880円
「普通に」(DoCoMoのi-mode程度)使おうとすると月5,000円を超えるようですし、これには無料通話は含まれません。ただし契約後数ヶ月は無料サービス期間があるので、5,000円よりずっと安くなります。
通話も0円
ソフトバンクモバイル同士の通話は0円ですが、DoCoMo、auなどの他キャリア及び固定電話への通話はかえって高くなります(追加情報:10月30日に他キャリア向け料金の値下げを発表しました)
しかもソフトバンクモバイル同士の通話でも22:00〜0:59深夜の時間帯(ピークタイム)は月間200分までは0円ですが、これを超えると料金が発生します。
端末は2年以上の縛り
端末代金は24ヶ月の月割りで支払う事になります。ただし契約している間は同じ金額が請求額から引かれるので実際には支払いは発生しません。
しかしこの支払い期間内に機種変更したり解約すると、その時点で残っている残額を払わなければなりません。その場合の価格は値引き無しですから今の店頭価格よりかなり高いものになります。
その他に「頭金」の支払いがありますが、ここでは省略します。
以上、細かい部分をはしょっているので若干不正確なところもあるとは思いますが、孫社長が印象づけることに成功した
「毎月2,880円払うだけで電話かけ放題、メイルも使い放題」
というものとはかけ離れていることだけは確かです。
このままではイメージ戦略に踊らされた人は次のような道をたどるのではないでしょうか?
□ 月2,880円で使い放題と勘違いして乗り換える
↓
□ 0円だと思った通話料金が結構かかるので驚く
↓
□ 数ヶ月すると基本料金が跳ね上がってさらに驚く
↓
□ これなら他キャリアの方が良いと再乗り換えをしようとする
↓
□ 端末料金の精算に何万円もかかると知らされ仰天する
↓
□ 告知が不徹底だったとして社会問題化する
↓
さてこの後、孫社長はどのような発言をするのでしょうか?
ADSLの価格破壊で日本のIT競争力を高めたソフトバンクに期待していたのですが、このままでは大変なことになりそうです。
投稿者 tickets : 2006年10月30日 15:29