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2006年06月11日
今時のOS(1) FedoraCore 5
Linux のディストリビューションの一つ FedoraCore 5 をインストールしました。
最近の Linux はインストールが容易になり、各種のデバイスドライバも充実しているのは知っていましたが、アップデイトの進歩に驚かされました。
GUIからアップデイトツールが起動でき、必要なモジュールを選べば後は相互の依存関係を調べてダウンロード、インストールまでしてくれます。要するに Windows Update と変わりない使い勝手になっています。
以前からインストールはずいぶん改善されていましたが、アップデイトは面倒な手作業が伴うままでした。それが改善されたことで Linux は X-Window の GUI から離れずにほとんどの作業が行えるクライアントOSに進化しました。
もちろんOSだけでなくオフィスソフト(OpenOffice.orgなど)も無料で入手できます。また動作が軽いので旧式のPCでも動作します。今回私が使用したPCはCeleron 1.2GHz、RAM512MB、HDD80GB、グラフィックスチップは統合型i810を解像度1280×1024で使用しましたが全くストレス無しに使用できます。
一方で同じPCにインストールして試した Windows Vista (β2版)ではインストールこそできたものの動作が重く FedoraCore のサクサク感は望むべくもありません。
さらに使用したグラフィックスチップがサポートされていないので標準VGAとしてしか機能せず 1024×768モードでは256色になってしまい表示の一部が読みとれず全く実用になりませんでした。もしドライバができたとしても DirectX 8.4 までしかサポートしていないので Windows Vista の要求仕様 DirectX 9 をクリアしていません。
Linux はサーバ用途にはベストチョイスであってもメインテナンスに専門知識が必要なのでクライアントOSとしては使えないと考えていました。しかし、このレベルなら素人さんが使用するクライアントOSとして通用します。特にメイル、ブラウザ、オフィスツールの3点セットだけがあれば足りる用途(これがほとんどでしょう)はほぼカバーできます。
ところでオフィスソフトで問題になる互換性ですが、外部に提供する文書はPDFフォーマットで出力すれば解決します。最近は改ざん防止と MS-Word のバージョンによる見え方の違いを防ぐためにPDFで提供する事も増えています。
しかし Excelファイルで提供されることが多いスプレッドシートでは関数に互換性が無い点が大きな問題になります、この点には何らかの解決方法が必要でしょう。
投稿者 tickets : 2006年06月11日 22:15