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2006年04月09日
最近津川雅彦をよく見ますね
最近TVに津川雅彦がよく出てきます。
バラエティ番組からシリアス(風)な「津川雅彦の波乱万丈な人生」的なものまで幅広く、しかも同じような内容であちこちの番組に出てきます。
津川雅彦といえば伊丹十三監督の映画でおなじみの実力派俳優です。渋い俳優にスポットが当たったのかなと好意的に見ていましたが、あまりに不自然に出てくることと彼が監督した映画の公開が近いことを知り理由がわかりました。
これは「ペイドパブ」と呼ばれる広告の手法でした。
ペイドパブ=PAID PUBlicity つまり媒体(メディア)に金を払って行う広報(広告)です。通常の広告、CMとの違いは通常の番組の形態をとっているので、次のようなメリットがあります。
1.広告と思わせない
あからさまなCMは見ている顧客が「これは広告だ」と身構えてしまいますが、ペイドパブではそのようなことがなく、対象に共感を覚えます。
2.時間の長さに制約がない
CMというのは特殊な長いものでも2分程度ですが、ペイドパブでは番組全部を使うことができますから54分まるまる広告とすることもできます。
この手法は以前からありましたが、最近目立つようになったのは「インフォマーシャル」の普及と関係しているのではないでしょうか?
「インフォマーシャル」とはこれも最近よく見る通販番組で番組全体で商品の宣伝をしているものです。なぜこのようなCMが許されるのか疑問でしたが「宣伝=コマーシャル」だけではなく「情報=インフォメーション」も提供している「インフォ・マーシャル」だから良いのだ、という論理だそうです。
この論理が通じるなら、なんでもありですね。
この論理に、プロモーションさえすれば(どんなものでも)大ヒットするという、あさはかな思い込みが加味されてペイドパブの乱立という結果になったのでしょう。
というわけで私は「寝ずの番」は見に行きません、面白そうな映画だとは思うんですがねぇ
投稿者 tickets : 2006年04月09日 18:56