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2005年08月24日
日本の家電製品
東芝のTVに続いて富士通のクーラーが故障しました。
日本ブランドの神話も過去の話になってしまったようです。
15年ほど前まではまだ日本ブランドの製品ならオーバースペック気味で保証期間を過ぎても故障が少なかったように思います。松下が高級で三洋は安物という評判も単なるイメージだけの話で製品の耐久性はSONYをのぞいてどれも満足できるモノでした。
ところが最近の製品は国内生産の日本ブランド製品でもバグが多かったり、すぐ壊れてしまったりします。
ブランド力を過信して製品の質を落としてまで目先の利益を追いかけているのは20年ほど前の米国製品を思い出させます。このころの米国製品は世界でNo.1だったはずの自動車でも、それも最高級のラグジュアリーカー(キャデラッククラス)を含めて品質管理ができておらず、新車のドアを開けようとしたらノブが取れたり、エンジンコントロールシステムの問題で8気筒エンジンなのに6気筒しか動いていなかったりとさんざんでした。その結果日本車がそれまでの低価格レンジだけでなくすべてのレンジで大きくシェアを伸ばす結果となりました。
かつて安物の代名詞だった Made in Japan がやがて高品質を表すようになったように、中国製造の製品の質は急速に向上しています。
台湾は今でも基礎技術では日本に大きく遅れを取っていますが世界のPC製造基地になっています。IT関連の製造ノウハウは自動車産業などと比べて格段に敷居が低いので、中国が台湾に取って代わる日も近いでしょう(現在台湾メーカーは製造を中国に移しています)
冷蔵庫の製造台数ではすでに中国が世界一ということをご存じの方も多いでしょう、冷蔵庫はローテクだからとあなどることはできません。日本が戦後歩んできた道と比べてみれば、同じ道を日本の何倍ものスピードで追いかけてきていることがわかります。
ブランドにあぐらをかいている日本の会社もいいかげんに性根を改めてほしいところです。GE,RCA、Zenithの凋落を見れば10年後にはPanasonic、Toshiba、SONY、Hitachiなどが歴史になっていることも十分あり得るのです。
投稿者 tickets : 2005年08月24日 19:31