ノイズ対策

MAZ/PC-ALPを実装された方がノイズと歪に悩まされている例があります。ポータブル機器を接続すると大きなノイズが発生し、再生しても音が歪むというものです。
このような場合、私が対処した例ではMAZ/PC-ALPの基板にジャンパー線を配線することで全て解決しましたので、その対策を公開します。

この問題は皮肉なことにMAZ/PC-ALPのノイズ対策が原因で発生しています。MAZ/PC-ALPではグランド(アース)配線に共通インピーダンスが発生してノイズの原因にならないように入力、アンプ、出力に独立したグランドを設けています。接続する機器がそれ自体でグランドを持っている場合にはこれがベストの方式です。
しかしポータブルHDDプレーヤのようなポータブル機器ではそれ自体はシャーシへのグランド接続を持たないので、かえって大きなノイズを発生する場合があります。
またグランド電位が浮いてしまいMAZ/PC-ALPの入力端子(デカップリングコンデンサを持たないDC接続)に電圧がかかってOPアンプの動作点を狂わせて歪の原因となります。

この問題を回避するもっとも簡単な方法はここでご紹介する、3つのグランドを全て接続してしまうことです。

この手法ではノイズが増える可能性もあるのですが、実際に施工した限りではそのような問題は発生していません。なにより、せっかくのMAZ/PC-ALPの高音質を楽しめない方への解決策として公開いたします。

ジャンパー配線

半田付けに慣れた方なら簡単な作業ですが、配線ポイントを間違えるとMAZ/PC-ALPやHUの故障をひきおこす可能性もありますから、慎重に作業を進めてください。

MAZ/PC-ALPの裏面です。
裏面のカバーを外すとプリント基板が現れます。
この基板の3箇所をジャンパー線で接続します。
これら3箇所は基板にある3つのグランドです、これを全て接続することでグランドが浮くことを防ぎます。
実際の配線です。
くれぐれも誤配線とハンダによるショートが起きないように注意してください。
   

 

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